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F2Y (航空機) : ウィキペディア日本語版
XF2Y-1 (航空機)[えっくすえふ2わい1]

XF2Yコンベア社が開発した水上ジェット戦闘機の試験機である。愛称はシーダート (SeaDart)。海軍の制式名はXF2Y-1およびYF2Y-1であり、XF2Y-1は1号機の呼称である。緩降下時ではあったが音速を超えることが可能な唯一の水上機であった。
本機は1962年のアメリカ三軍の制式名称統一の際にも降着装置のテストベッドとして残存していたため、計画中止後6年近く経っていたにもかかわらずYF-7Aの制式名称が与えられ、アメリカ軍戦闘機の制式名称統一後のF番号の7番目は、当機となっている。
== 概要 ==
第二次世界大戦後、アメリカ海軍水上戦闘機をジェット化することを計画した。大戦中より開発されていた各種のジェット艦上戦闘機は一応の成功を収めてはいたが、レシプロ機と比べると離着陸(艦)能力と航続距離が不足していたのは否めない事実であった。そして今後のジェット機の発展を考えるに、機体の大型化・大重量化・高速化は必須の状況であった。それは当然ながらスペースが限られる航空母艦上での運用の大きな障壁となり、また離着艦能力がさらに悪化する事を意味した。以上から、来たるべき超音速ジェット艦上機(世界初の超音速機、ベル X-1の音速突破は1947年のことである)の就役時には、既存の航空母艦での運用は困難になると考えられた。
それを解決するひとつの方法は、航空母艦をより大型化する事であるが、予算、技術的困難が大きいと考えられていたため、第2次大戦後に計画された超大型空母建造計画の実現が危ぶまれる情勢となった。
このような状況において(実際その後も、アメリカ海軍の艦載機は1950年代に入ってもレシプロ戦闘機が現役として新規生産・運用が続けられ、レシプロ攻撃機は1960年代まで現役であったほどである)現状を危惧したアメリカ海軍は1948年に超音速ジェット水上戦闘機についての研究を開始した。運用に際して飛行甲板を必要としないジェット水上機には大きな期待が寄せられていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「XF2Y-1 (航空機)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Convair F2Y Sea Dart 」があります。



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